睦月の「月月器考(つきづきうつわこう」
金沢・九谷で作陶されている
赤地 健(あかじ けん)さん の作
睦月も最終日。
一月は毎年あっという間に月末を迎えますね。
例年になく何度も寒波か押し寄せ、この週末もまた氷点下とか。
そんな一月、新年を迎えるにあたり、おめでたい器を。
そこに使うのは鯛を使いたいと思いました。
鯛と合わせて美味しい蕪。
鯛と蕪の炊き合わせです。
蕪を柔らかく戻し、鰹出汁、鯛あら、蕪の皮で取ったお出汁でコトコトと炊きます。
仕上げはそのお出汁で鯛の身にゆっくりと火を入れます。さらに、そのお出汁に蕪の軸を潰してつくった軸のピュレを溶き、ゆるく葛でとめる。
ぽってりと厚みのある器は湯に通し温め、鯛と蕪を盛り、綺麗な緑色の薄葛餡をトロリと。
香りはあられ柚子をパラパラと。香り、色味、一緒に口に含むと柚子の香りが広がります。餡は鰹と昆布、蕪、鯛、優しい旨味が何層にも重なります。
寒い中、来ていただくお客様の座付きに温かいお料理を。お酒を召し上がる前にお腹の準備を整え、気持ちをほぐし、これから続く料理を楽しみにしていただきたい。
そんな気持ちでご用意している、睦月の一品です。
今月も楽しんでいたたけましたでしょうか?
明日はもう如月、二月です。
明日には次の器考のお披露目です。
お楽しみに。
おはようございます。
週末のらんち営業始めます。
1月は
18(木)・19(金)・20(土)
25(木)・26(金)・27(土)
11時半〜12時半の間での入店お願いしますm(_ _)m
ご予約受付ていますが、ご予約なくても大丈夫です。
昼のおまかせ
¥5.000 (税別)
ご予約可能、ご予約なしでもどうぞ。
2名様以上
季節のおまかせ
¥10.000 (税別)
前日までの、要ご予約。
3名様以上
皆様のお越しをお待ちしております。
食に興味のある方は、料理を盛り付ける器にも興味を持っていただける方が多い様に思います。
店主も器が大好きです。
修行中にこつこつと器を買い揃える方もいますが、店主は全くできませんでした。店をオープンするにあたり、開店時の器を揃えに走りました。自分で揃えたものか1/3、料理を教え器も好きな母から借りた器(借りっ放しが多いですが、、、)が1/3、祖父母の家から持ってきたものが1/3くらいでした。でも、急いで集めた器はその後あまり使わない様に思います。器の事も作家さんの事も骨董の事も、ほぼ何も知らずに店を開店しました。一年目は欲しい器があっても買えず、2年目から毎月コツコツと欲しいものを吟味して、集めてきました。少しお金が出来ると器を見に行く。お金は全く残っていませんが 笑 思い入れのある器が徐々に揃ってきました。
開店前より器に関してお世話になっていますのが、先輩から教えてもらった骨董屋さんと、現代作家の器をたくさん扱う本町のウツワヤ「Meetdish」さん。
最近は気に入った器を見つけ、盛る料理をイメージして購入することがひとつ。もうひとつは自分のイメージする器を作家さんに作ってもらうこと。この二つを並行して器集めに関しては行っています。
前置きが長くなりました。
「器は料理の着物」
魯山人の言葉をお借りするのは恐れ多いですが、料理、特に日本料理は食べて美味しいだけではなく、その料理を盛る器も味の内と思います。
2018年、1月から11月まで毎月一人の作家さんにお願いして器を作ります。
Meetdish店主の磯部さんに間に入っていただき、私のイメージを作家さんに伝えてもらい、作り上げていこうと思っています。
「月月器考(つきづきうつわこう」
と題して、毎月替わりのおまかせのコースの中の一品に使いたいと思います。11種の器を作り、12月はその器を使っておまかせのコースをお出しできたらと思っています。
作っていただくのは5〜6個になると思いますので、おまかせのコースの多い日は皆様に使えないこともあると思います。毎月の器をご希望の方は事前にお伝えくださいませ。
では、2018年の一作目。
睦月の「月月器考(つきづきうつわこう」
金沢・九谷で作陶されている
赤地 健(あかじ けん)さん の作
以前、Meetdish磯部さんよりお祝いでこの器をそのまま大きくした大鉢をいただきました。
1月、めでたい、紅白、、、その大鉢が思い浮かびました。この器はその大鉢をそのままぎゅっと小さく5寸(役15cm)の大きさに。
コースの一品目に使いたい、寒い時期だから、器も温めて温かい料理を盛りたい、、、
冷たいイメージの磁器ですが、持つと少し厚みがあり、丸く温かい印象を受けます。
ここに盛るのはめでたい鯛です。
料理を楽しみに来られるお客様も多いと思いますので、月初は器だけを。月末には料理も盛った画像をまたお披露目したいと思います。
では、今月より毎月お楽しみに。
旧年中はひとかたならぬご愛顧にあずかり、誠にありがとうございました。
本年も一層のサービス向上を目指し、社員一同誠心誠意努める覚悟でございます。
なにとぞ本年も倍旧のご支援のほどお願い申し上げます。